親子でキャッシュレス時代へ!お小遣いも教育も“現金離れ”?
スマホ決済やICカードなど、日常生活にすっかり溶け込んだキャッシュレス決済。大人の間では利用が当たり前となる中、実は子どもたちの間でも広がりを見せつつある。TIS株式会社の調査によれば、「キャッシュレスでお小遣いを渡す」ことに対し、世代を超えて賛成派が多数を占めたという。今回はその実態と、キャッシュレス決済に対する意識や価値観が教育にどう影響を及ぼすのかについて見ていこう。 【画像でわかる】自動車税をスマホ決済アプリで支払ってみた!eL-QRなら自宅で簡単に決済可能
キャッシュレスでのお小遣いに賛成多数!親子で進むお金のデジタル化
TIS株式会社は2025年3月7日~3月12日の6日間、キャッシュレス(交通系ICカード/バーコード決済/プリペイドカード/デビットカード/クレジットカード/スマートフォン決済)決済を利用している親世代(20~69歳)と子世代(15~19歳)の全国男女700人を対象に、キャッシュレス決済の利用実態、キャッシュレス決済に対する意識や価値観についての調査を実施。 注目すべきは「子どもがお金を利用する上で安全な決済手段は何か」という問いに対して、57.9%が「キャッシュレス決済」と回答し「現金」の41.6%を上回った点だ。細かく調査すると、キャッシュレス利用に関する教育をしていない家庭では安全な決済手段を「現金」と答えた人が50.5%と高い一方(※1)、キャッシュレス利用に関するセミナーや勉強会に参加している家庭では「現金」は29.1%にとどまった(※2)。家庭内でのキャッシュレス教育の有無によって、子どものキャッシュレス利用に対する認識を左右していることがうかがえる。 (※1)単一回答:キャッシュレス利用に関する教育は受けていない/行っていないと回答した10~60代 n=214 (※2)単一回答:キャッシュレス利用に関するセミナーや勉強会に親子で参加していると回答した10~60代 n=55
さらに、「キャッシュレスでお小遣いをもらうこと/あげること」についての問いに対し58.9%が「賛成・どちらかというと賛成」と回答。「反対・どちらかというと反対」の回答は13.1%にとどまり、多くの家庭でキャッシュレスお小遣いが前向きに受け入れられていることが明らかになった。賛成の理由としては、「お金を渡される/渡す際や、(子どもが)支払いの際に便利なため」という実用性に加え、「金銭管理を通じて子どもの金銭教育に役立つため」といった教育的観点からの支持も多く見られた。